価格ってどうやって決まると思いますか?又はどう決まるべきでしょうか?
まず、商品が生産されたら、メーカーが希望小売価格(定価)を設定します。
それがスタートであることは間違いないでしょう。
でもここからは、価格は自由に上下に走り出す可能性があります。
というのも、「市場価格=需要と供給のバランスで決まる」と思っています。

つまり、サービスと価格を見て、妥当かどうか天秤にかけて、
払う価値があると思えば、それが(成立する)価格です。
金、原油、不動産、更には野菜の価格など地球上にある大半の製品はまさにこれでしょう。
というか、政府などが価格決めに介入しない限り、全ての価格はこうなっているはず。
例えば、野菜は2017年冬〜2018年春迄、供給量が少なくなったことを受け、
高騰(例年の2-3倍)していますね?
別に国が強制的に購入させているわけではなく、消費者に当然選択権はあります。
又、iPhoneも同様。特にiPhone X(少し前のこと)なんて高いですよね。
でも買う人がいるってことは、価値を認めて、納得している人がいるということ。
何故、これ、商品が日本酒だと、異議あり!(様々なSNSのコメントなどから)という人がいるのでしょうか?
皆さん、日本酒が定価より高く売られていたら、問題有りでしょうか?
そうだとするなら、どうしていけないのでしょうか?
品質管理など、経済性以外の懸念や定価より、安く販売してブランドイメージ
壊されるから嫌だという酒蔵の立場は理解できます。
たまにイオン等有名なスーパーで定価の1.5-2倍する日本酒が並んでいますね?!
一次代理店(もしくは特約店)から購入して、経費+利益を載せて売っているかもしれないし、実は二次代理店(3次or 4次・・・)からの仕入かもしれません。
彼らのコストと利益は彼らにしかわかりませんが、自由に値札を貼る権利もあるでしょ?
消費者が考える価値以上に価格が高ければ、消費者は購入しなければいいだけでしょう。
たまに酒蔵が「定価以上では購入しないで下さい」と発信していますが、
消費者は「定価で買いたいけど、定価で買うことが難しい」為、高値を出してでもほしい」
良いとか悪いとかではなく、事実として全ての業界で起こり得る現象です。
酒蔵は自分達の管理下にない、把握できない実態はあってはいけないのでしょうか?
それとも市場を末端まで支配したいのでしょうか?
であれば、Amazonぐらいお金投入して覚悟するガッツリやるしかないでしょう。
何も希望小売価格や定価を否定するものではありません。あくまで値決めの本質に触れたいだけです・・・
「100本しかない希望小売価格1,500円の日本酒を1万人の人が長蛇の列を成して、笑顔で5万円出したいといえば、その時の市場価格は5万円では?」
というごく自然なことを改めて記載してみました。
次に当たり前ながら、報酬とはサービスの対価です。
ボランティア以外、タダ働きは有りえません。
よくブローカーは悪だっていう人がいます。ブローカーはブローカーで仕事をしており、
彼らが提供する価値があります。だから利益を得る権利も当然あります。
中には勉強会を開いて、露出を増やしている海外の転売屋(ブローカー)もいます。
例えば、メーカーや特約店が持っていない販売経路を持っている等も提供価値です。
上記イオンもそうですよね。都心にある有名な百貨店もそうです。
今更ですが、三井物産や三菱商事などの総合商社もブローカーっちゃブローカーです。
みんなが持っていない情報を持っていることが価値であったり、
仕入れを一元管理して効率化するのも価値ですし、
客を持っていることも価値です。債権回収リスクを負うことも価値です。
機能を提供できれば、それは商売においては「お金」を報酬としてもらうことが可能です。一見、ブローカーが介入している、高値で取引されている銘柄は酒蔵が恩恵を受けて
いないように思えますが、転売されるということは人気で希少価値があることの裏返しです。
彼らも生活かかっているので、どうでもいい商品に時間もかけなければ、リスクも取りません。実は国内/外に限らず、彼らはブランド形成の一角を担っています。
彼らの提示する価格があまりにも高ければ、購入する飲食店や卸し、小売店は購入しなければいいだけです。良いブランドとして、定着するから、だぶつきなく、商品が売れていき、回転するので、一連の経済圏で全関係者が恩恵を受けています。
*上記、論点を間違えてほしくないのは、温度管理含め、管理体制が整っているかは別問題。それが十分できている前提での、価格の話題にフォーカスしています。
ご参考迄に、Twitter上で盛り上がった考え方を添付します。
法律さえ守っていたら、いろんな価値観が合っていいと思います。
弊社は保管環境の現場確認は当然のこと、各販売先(中国)の管理を行っております。よって、協業酒蔵様、どうぞご安心下さい。



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